「新人がなかなか育たない」「覚える前に辞めてしまう」――そんな悩みは多くの店長が抱えています。
原因のひとつは、研修の順番にあります。教える順番を工夫するだけで、新人の定着率や習熟スピードは大きく変わります。
1. 簡単で成果が見えやすい仕事から始める
- 例:商品陳列、品出し、清掃など
👉 正解が分かりやすく、成功体験を積みやすい
2. 接客のハードルを徐々に上げる
- 最初は「笑顔で挨拶」や「商品をトレーに取る」など簡単な接客から
- 慣れてきたら「レジ操作」や「ギフト包装」など複雑な業務へステップアップ
3. 応用が必要な作業は後半に回す
- 例:予約対応、包装アレンジ、特殊商品の取り扱い
👉 基礎が固まってからでないと混乱や失敗が増える
4. 指導者側も「順番」を共有する
- マニュアルや研修シートを用意し、誰が教えても同じ順番で進むようにする
- 店長やベテランだけでなく、全員が一貫した指導をできることが大切
本質は「早く一人前にする」ことではない
新人研修の目的は 「安心して働ける状態にすること」。
一気に全部教えると負担が大きく、辞めるリスクも高まります。
段階的に教えることで、「少しずつできるようになっている」という実感を持たせることが定着につながります。
まとめ
- 成果が見えやすい仕事から始める
- 接客は段階的にステップアップ
- 応用作業は後半に回す
- 教える順番を全員で共有する
研修は「順番」がすべて。黄金ルールを押さえるだけで、新人が安心して成長できる環境が整います。
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